【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第1問 生産管理の基本用語

今日は運営管理のR5(再試)第1問について解説します。

R5(再試)運営管理 第1問

管理指標に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 作業者の遊休時間を求めるために、作業の遂行時間を調査し、標準時間を設定した。
b 作業を行うのに実際に要した時間に対する標準時間の比率として、作業の能率を求めた。
c 生産性を評価するために、労働量を生産量で除して得られる労働生産性を求めた。
d 投入された主原材料の量に対する、実際に産出された製品の量の比率として、歩留りを求めた。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:誤
イ a:正  b:誤  c:正  d:誤
ウ a:正  b:誤  c:誤  d:正
エ a:誤  b:正  c:正  d:誤
オ a:誤  b:正  c:誤  d:正

解説

生産管理の基本用語に関する問題です。各記述を見ていきましょう。

記述a:遊休時間(手待ち)とは、動作可能な状態にある作業者が作業を停止している時間のことを言います。作業者を観察することによって「何もしていない時間(遊休時間)」は確認できますので、この記述は×です。これで解答群は、エかオに絞られました。

記述b:能率は、標準時間/実績時間で求めることができ、実際に要した時間に対する標準時間の比率で求められます。能率が1.0より大きいと、「標準時間より早く完了」したこととなり、能率は高いと判断します。能率が低ければ作業方法やマニュアルを改善して、能率を高めるように工夫します。したがってこの記述は〇です。

記述c:労働生産性は、単位当たりの生産量または付加価値で求めます。生産量を労働人数で除せば労働者一人当たりの労働生産性が、生産量を労働時間で除せば1時間当たりの労働生産性が求められます。したがってこの記述は×です。

記述d:歩留りは、投入された主原材料の量に対する、実際に算出された製品の量の比率として求められます。通常は百分率で表現され、歩留り率100%で投入された原材料が全て無駄なく製品として算出されたことを示します。したがってこの記述は〇です。

以上から、正解は選択肢オとなります。

 

 

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